実写版進撃の巨人の感想は?試写会の評判を原作と比較して考察してみた!
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「進撃の巨人」の実写版映画の完成試写会が7月21日に行われたようですね!
オリジナルキャラクターが多数いたり、原作のヨーロッパ風の街並みが割と灰色の強い街並みになっていたりなど(撮影は長崎の軍艦島で行われたみたいですね!軍艦島についての記事はこちらです。)、以前から実写化には賛否両論が渦巻いていました。

(C)2015 映画「進撃の巨人」製作委員会(C)諫山創/講談社
これまでにヒットした実写化映画・ドラマでは、割と原作のキャラクターと雰囲気を忠実に再現するというものが多かったですよね。例えば、「のだめカンタービレ」、「映画版デスノート」、「ハリーポッター」などなど。
そのような例に鑑みると、一原作ファンとしてはどうなるのかなぁ?と思っていましたが、どうやらかなりの良作みたいです!
予告編はこちら。
もくじ
気になる映画の評判は?
特撮のクオリティが高い!
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進撃の実写版の監督は『日本沈没』や『ガメラ 大怪獣空中決戦』などの樋口真嗣監督。さすが特撮畑の監督だけあって、巨人が人を喰うシーンの迫力はやばいらしいです。
映画『進撃の巨人』前篇を試写で拝見しました。阿鼻叫喚の地獄絵図!巨人につまみ上げられる人!耳に残って離れない命乞い!諏訪太郎さんのあの場面!とてもおそろしい映画でした。来月の映画の日公開です。/公式サイト http://t.co/PMOYxemk9e
— ドリーム・プラネット・ジャパン公式 (@dreamplanet_j) 2015, 7月 22
三角締めさんの奢りで『進撃の巨人』プレミア試写会に行ってきました。二人ともサムズアップ! 残酷描写は容赦ない、80年代ホラー映画を彷彿させる素晴らしい恐怖演出、戦争や自然災害のメタファーとしての巨人の捉え方、押し潰されそうな絶望感。樋口真嗣やってくれたぜ! #utamaru
— スタ・エレ (@KuranaStarling) 2015, 7月 21
原作とは違うけどしっかりカタルシスがある!
原作者の諫山創氏からの提案もあって、原作とはキャラクター設定もかなり異なり、舞台設定も大幅に変更された本作。例えば、主人公のエレンは幼いころに殺人を経験し、巨人に対しても恐怖を感じることなく、ある意味どこか神経がぶちきれている感がありますが、実写版映画ではごく普通の少年。ミカサも、原作では親を殺害される現場に遭遇し、更にその殺人犯に誘拐された挙句、エレンの助けも得てその殺人誘拐犯を自分でも殺していますが、実写版映画では最初のうちは割とかよわいかんじみたいです。
原作のキャラクターのコアなファンの方にはちょっと受け入れがたい面もあるのかなと思いますが、しかし脚本の町山智浩氏がつむぐストーリーは、前半で圧倒的な地獄を見せ絶望の底に叩き込んだ後、後半の巨人戦でしっかりとカタルシスを味わわせるという見事なものになっているようです。
映画進撃の巨人の実写版試写会に行ってきました‼一足お先に観てきました。 原作やアニメとは全く違うストーリーなので、まったく別の映画としてみたら大丈夫でした。 原作好きだから自分は受け付けないだろうなと思ったんだけど、あまりに違うからむしろ平気で見られた。兵長いなくてよかったよ
— 若王女 (@minty8232) 2015, 7月 21
実写版『進撃の巨人』試写で鑑賞。心配は序盤の巨人残酷ショーで杞憂に終わった。巨人べらぼうに怖い。巨人良い顔してた。溜めの効いた脚本でカタルシスも倍増。鷺巣さんの劇伴も全体に締まる。国産特撮の底力。大丈夫、『進撃の巨人』めちゃくちゃ面白かった。東宝マークが眩しい…!!
— タマ子 怒りのデス・ロード (@t_fist_of_fury) 2015, 7月 22
原作との違いは?比較してみた。
脚本の町山智浩氏へのインタビューで、原作との違いについていろいろと面白いことが語られていたのでご紹介します。
原作との違いをあえて出していったのも、原作者の諫山創氏からの後押しがあったみたいですね。すばらしい度量です。自分自身の作品をどんどん改変して可能性を探ることを恐れないというのは、本当に見事です。
原作といえば、8月9日に発売された「進撃の巨人」17巻の特典(関西弁版第一巻と方言クリアしおりが面白すぎます)や18巻の発売日についてこちらの記事にまとめましたので、ぜひどうぞ!
舞台は「ドイツ→日本」
やっぱり、「進撃の巨人」の登場人物ってみんな名前がドイツ風あるいは西洋風なんですよね。和風なのはせいぜいミカサくらいです。更に、樋口監督は長崎の軍艦島でロケをしたい、と考えてらっしゃったようで、それならばいっそのこと舞台は「ドイツ風」ではなく「日本風」にしてしまおうということになったようです。
例えば、名前。エレンやアルミン、サシャなどは、「名付けは時代によって変わる」ということでセーフとするが、ライナー、ベルトルト、ハンネス、などはあまりにドイツ風なので、キャラクター性だけ残して別名にする、ということにしたそうです。確かに、最近は日本でも「マリアちゃん」や「レオくん」など西洋風の名前の子がいますよね。
エレンとミカサの関係性
これは予告編を見ていても感じたことですが、エレンとミカサの関係性の書かれ方がだいぶ違ってくるようです。だって、予告編でキスしてましたよね。原作ファンとしてはかなりびっくりしましたが、でも試写会をみた方の感想をみていると、そういう甘い場面ではないようでちょっと一安心です。
ともあれ実写版では、エレンとミカサは共に殺人を犯した共犯者、共依存的な関係にはなっておらず、割とそこら辺にいる普通の男女二人のように描かれているようです。
そう聞くとつまらないかんじもしますが、ただ、原作者の諫山創さんも「原作のエレンには自分としては共感できない」という旨のことをおっしゃっている通り、確かに原作のエレンはすでに幼少期に淡々と殺人もこなしているほどのある意味少し「狂った」ところのある人間なんですよね(そこが面白いんですが)。読者としても共感するというかんじではないのです。「分かる分かる、そこでそいつを殺しちゃう気持ち!」なんて、エレンの殺人に共感する人はむしろちょっと恐いですよね。
ですので、エレンとミカサをより一般人に近い(つまり、「弱い」ということ)あり方にすることで、「普通の人の普通の日常に、ある日突然巨人がやってきたら?」という想像がよりリアルにできるようになるわけです。これはかなり恐ろしいですよ!!「これはR15レベルだ」というような声も聞かれますし、特殊メイクをした実際の人が演じる奇行種も気持ち悪そうですし、観に行くのがなんだか怖いですが、がぜん私も観に行きたくなってきました!
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ではでは、今回もお付き合いいただき、ありがとうございました♪
今日も皆さまに何かいいことがありますように (^^)
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