手足口病の流行で登園できない?子供の熱と初期発疹の完治はいつ?【画像】
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最近は手足口病が流行していますね。2015年7月には「全国的に警報レベルを超えた」というので、ニュースにもなっていました。お子さんをお持ちの方でしたら、周りで「手足口病にかかった!」という話もよく聞くのではないでしょうか。
実は私の息子もつい先週、手足口病にかかってしまいました。その際に調べた手足口病についての知識をQ&A形式で網羅しましたので、お役に立てれば幸いです。
夏は暑いだけでも子育てが大変なのに、子どもが手足口病やプール熱といった夏風邪にかかってしまうと親まで共倒れしかねませんよね。もしお子さんが夏風邪にかかったら、お母さんお父さんの体調管理にもどうぞお気をつけ下さいね!
もくじ
手足口病Q&A
手足口病の症状と画像
Q1:手足口病にかかる原因と症状は?
A1:手足口病はウイルス感染によって起こります。例年はコクサッキーウイルスA16(CA16)やエンテロウイルス71(EV71)などが主で、原因となるウイルスは多種多様ですが、例年の典型的な症状は以下のとおりです。
- 口の中や、手のひら、足の裏などの四肢末端に発疹や水疱が出る。
- お尻や背中などの全身に発疹が広がることもある。
- 発疹には痛みもかゆみもない場合が多いが、個人差がある。
- 爪が剥がれてくるときもある。
- 潜伏期間は3~6日。
- 熱は37~38℃程度で、発熱しない場合もある。もし熱が出ても、1~3日で解熱する。
- 重症化することは少ないが、まれに脳炎を伴って重症化することもあるので、もし嘔吐やひどい頭痛を伴う場合は至急医療機関に受診した方がよい。
ただし、手足口病が特に大流行した2011年、2013年には、コクサッキーウイルスA6が原因ウイルスとなりました。この場合の症状は少し違い、以下のとおりです。
- 発症した初期に39℃近くの高熱が生じることが多い。
- 例年よりも大きな発疹が出る。
- 手のひら・足の裏など四肢末端の発疹は少なく、身体の広範囲に現れる。
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Q2:どんな発疹ができるの?
A2:手足口病の発疹は、小さい赤いプツプツの場合もあれば、水疱瘡のような水疱上の大きめの発疹が出る場合もあります。大きめの水疱が出る場合は、水疱瘡との見分けがつきにくい場合もあるということです。
以下に参考画像を引用します。

出典:手足口病.jp

出典:Wikipedia
Q3:熱は出るの?
A3:Q1にもあるとおり、熱は出たとしても37~38℃程度で、発熱しない場合もあります。もし熱が出ても、1~3日で解熱します。私の息子が手足口病にかかったときも、熱は出ませんでした。
ただし、2011年、2013年に大流行したコクサッキーウイルスA6の場合は、発症した初期に39℃近くの高熱が生じることが多いそうです。
Q4:子どもの機嫌は悪くなる?
A4:私の息子の場合は、機嫌はとても悪くなりました。食欲もだいぶ減りました。
例えば、いつもなら朝起きたらすぐにおもちゃで楽しげに遊び始めるのに、手足口病にかかっていた間は、起きた後も畳の上でごろごろして、話しかけても「イヤー」というかんじで機嫌が悪かったです。
更に、いつもは部屋をバタバタ走り回るのが常なのですが、罹患中はずっとだらだらして笑顔が少なく、「熱はないのにいったいどうしたんだろう?」というかんじでした。
手足口病では口内炎もできるので、それも痛かったようです。たまに炎症部分を間違って噛んでしまって「ガリってしちゃって痛い―」と突然泣き出したりもしていました。食べたものが炎症部にしみたりとかもありました。そういうわけで、終始不機嫌でしたね。
Q5:他の子どもにもうつる?感染防止のための注意点は?
A5:うつります。手足口病は感染力がつよく、飛沫感染(つばなど)、接触感染、糞口感染(うんちやおしっこから排出されたウイルスにより口を通して感染する)によってうつります。
特に、つばなどの飛沫感染は2週間程度、うんちやおしっこからの糞口感染は4週間くらい続くので、症状がおさまってからもしばらくは注意が必要です。ですので、発症から1ヶ月は感染に気をつけていれば安心ですね。
よって、感染を防止するための注意点は以下のとおりです。
- こまめに手洗いする。
- 咳やくしゃみがでたら、口と鼻を(手ではなくて)ティッシュなどで覆う。
- マスクをする。
- (保育園などでは)タオルを共用しない。
- おむつ交換の際は糞便に触れないように注意する。
- 水疱がやぶれるとそこから感染するので、子どもがかきむしらないようにする。
Q6:特効薬はあるの?
A6:残念ながら特効薬はありません。時間薬に頼るのみです。
嘔吐などがないか、ひどい頭痛はないか、にだけ気をつけて、家でできるだけ静かに過ごしていると、数日で治ります。
Q7:子どもを看病するときの注意点は?
A7:子どもを看病されるときには、感染防止や重症化防止のために、以下のことに気をつけましょう。
- おむつ交換の際にはゴム手袋を着用し、手を石鹸でよく洗う。
- 子どもの脱水症状に気をつけ、十分に水分補給を行う。(口内炎が痛くて水分を取りたがらないことがあります。)
- 食事はできるだけ柔らかく刺激の少ないものに。(口内炎にしみるので食事を嫌がることがあります。)
- 子どもが発疹や水疱をかきむしらないように気をつける。
- かゆくなるので、部屋を暖め過ぎないようにする。
- 同じくかゆくなるので、直射日光は避ける。
- 嘔吐やひどい頭痛がある場合は、脳炎などを伴い重症化する可能性があるので、至急医療機関に受診する。
- できれば親はマスクをし、看病する側の免疫力が下がらないように栄養をよくとりよく休む。
Q8:大人にもうつる?
A8:子どもに比べて罹患率は低いですが、大人にもうつります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
完治の目安と保育園登園について
Q9: 完治の目安は?
A9:息子が手足口病になった際にかかった小児科の先生によると、完治の目安は以下のとおりです。
- 口の中の発疹がなくなって食事がとれるようになる。(お子さんの口の中にライトをあてて見てあげましょう。)
- 水疱がかさぶたになる。
- 口内炎がなくなったあとも、手足のプツプツは2週間位残る場合があるが、大丈夫。
Q10:保育園には登園できる?
A10:手足口病は、麻疹や水疱瘡と違って、「出席停止」にはなりません。ただし、一般的には以下の4つの条件が必要だと考えられているようです。
- 熱がない。
- 機嫌がよく元気。
- 口の中の発疹がなくなり、痛みもない。
- 発疹が乾いている。
登園する際は、かかりつけ医の診断に従い、保護者が登園届に記入し提出しましょう。登園届のテンプレート(PDF)はこちらです。
私の息子の場合も、熱はなかったので登園させました。ただ、どうも機嫌が悪くぐずぐずだるそうにしていたらしく、保育園からお電話をもらったので迎えに行きました。確かに、保育園にいかせるにはかわいそうなくらい調子が悪そうでしたのでそれでよかったと思っています。
どうしても仕事を休めない!ということもあるかと思いますので、お子さんの体調とうまくバランスをとって頑張りましょう!子育てしながら働くお母さん、お父さんたちを陰ながら応援しています。
Q11:手足口病に1回かかったらもうかかることはない?
残念ながら、手足口病は1回かかってもまたかかることがあります。ヘルパンギーナなどもそうですね。
ですので、治ったからといって油断せず、子どもも親も免疫力が落ちないように、無理せず毎日を過ごしていきましょう!
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ではでは、今回もお付き合いいただき、ありがとうございました♪
今日も皆さまに何かいいことがありますように (^^)
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